昨夏、当日中止した海上花火大会 キャンセル料は1千万円に 兵庫・香美

香美町役場=兵庫県香美町香住区香住

 兵庫県香美町の浜上勇人町長は22日の町議会本会議の一般質問で、開催の当日に中止となった昨年7月の「第45回香住ふるさとまつり海上花火大会」について、花火のキャンセル料が約1千万円だったことを明らかにした。

 まつりは、町や観光協会などでつくる総合委員会の主催。開催日の昨年7月23日は波が高く、花火を打ち上げる台船を出せないとして、直前に中止を決めた。花火の当日キャンセル料は費用の100%という条件で、ほかに警備費用のキャンセル料(70%)が約127万円、バス費用のキャンセル料(50%)が約33万円だったという。台船費用は業者がキャンセル料を請求しなかった。

 一方、中止で保険金720万円が給付され、協賛金などを含め差し引きの収支は約1119万円に上り、今年の花火大会(7月22日)の準備資金に繰り越した。今年は荒天対策として陸上での開催も検討したが、規模が小さくなるとして断念。翌日を予備日とした。

 町観光商工課は「当日中止する場合は正午までに決定し、ホームページなどで周知する」としている。(長谷部崇)

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