佐賀県は24日、弥生時代の大規模集落で知られる吉野ケ里遺跡（吉野ケ里町、神埼市）で、手付かずだった「謎のエリア」から4月下旬に見つかった石棺墓を特別公開した。25日まで。担当者は「生の資料を見て当時の様子を想像してもらえれば」と話している。
石棺墓の発掘調査で副葬品は見つからなかったが、見晴らしの良い丘陵地の頂部にあり、墓を入れる穴が通常より大きいことや、ふた石に「×」の記号のような多数の線刻があることなどから、県は「弥生後期の有力者の墓」と結論付けた。
県は昨年5月から、手付かずだった日吉神社跡地で発掘調査をしていた。
