台湾の訪日客へ神戸の㏚動画 旧居留地、掬星台などでロケ ストーリー仕立て、若い世代をターゲットに

台湾から訪れた観光客に神戸のまちなみをストーリー仕立てで紹介する神戸観光局のPR動画の一場面

 日本を訪れる台湾の人たちに神戸への旅行をPRしようと、神戸観光局がストーリー仕立ての動画を制作した。訪日旅行客のなかで増加傾向にある台湾の若い世代をターゲットにし、動画では神戸市内の名所や新しいスポットを紹介。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた旅行需要の回復を目指す。 (久保田麻依子)

 動画は3本構成で、いずれも1分半~1分50秒程度。台湾から一人旅に来た女性が、神戸市内を散策中に地元の若者グループと仲良くなる。後日、グループの男性と生田神社(中央区)で偶然再会し、親密になっていく-というストーリーだ。

 神戸観光局によると、コロナ禍前の2019年は、台湾から26万5740人が神戸市を訪れた。訪日客数は近年、台湾が韓国に次いで2番目に多いことから、20~30代の旅行者をターゲットにしたPR動画作りを決めた。

 台湾の制作会社が昨年12月に撮影。旧居留地や神戸港のクルーズ、夜景の名所で知られる掬星台(きくせいだい)(灘区)などのほか、海を眺める電車内からの風景(垂水区)や、神戸ポートピアホテル(中央区)に昨年オープンした屋上テラスなど、多彩な情景を持つロケ地を選んだという。

 5月中旬に同局の公式ユーチューブで公開し、6万~7万回再生されている。担当者は「定番の名所だけでなく、地元から愛されるスポットも取り入れた。旅行を検討している国内外の皆さんに神戸の良さを知ってもらいたい」としている。

 動画は同局の公式ユーチューブで閲覧できる。

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