神奈川県秦野市出身で、日本サッカー協会(JFA)1級審判員の聳城(たかぎ)巧さん(41)が副審として国内外のピッチで活躍している。昨年はJリーグの最優秀副審賞を初受賞し、今年のU─20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)でも副審を務めた。聳城さんは「二度と同じプレーはなく、難しい仕事だが、よりよいフットボール環境をつくっていきたい」と汗を流す。
「秦野は自然豊かで温泉もあって、富士山も見られて大好き」と笑みを浮かべる市内在住の聳城さん。焼けた肌は年間数十試合のプレーを裁いてきた証だ。
聳城さんが審判の世界を目指したのは大学在学中のこと。小学生からサッカーを続けてきたが、「選手としての力量でプロは難しかった。でも高いレベルでサッカーと関わりたい」と審判員を目指すことを決断。
社会人時代までに2級審判員の資格を取得し、JFAレフェリーカレッジに入学後は教員免許取得と平行して、2008年に1級審判員の資格を取得した。
09年からは県内で教員を務めながらJリーグで副審を務め、17年からは国際副審として、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)など大きな国際大会にも出場している。