<新型コロナ>86日間超過も…計2418人に冷蔵保存期間切れのワクチン接種 3~5月、さいたまの医療機関

さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は22日、市内の医療機関が冷蔵保存期間を超過した新型コロナウイルスワクチンを計2418人に接種していたと発表した。同医療機関が21日、対象者に郵送で通知しており、希望に応じて健康観察を行う。体調不良の情報はないという。市は全ての個別接種医療機関に改めて注意喚起し、再発防止に努める。

 市新型コロナウイルスワクチン対策室によると、7日に同医療機関から市に、「冷蔵での保存期間を超過したワクチンを接種に使用していた」と連絡があった。米ファイザー社製オミクロン株対応のワクチンで、接種期間は3月4日~5月28日。3月194人、4月118人、5月2106人の12歳以上の計2418人に接種していた。

 医療機関がマニュアルを見直して、ワクチンの冷蔵保存期間が10週間と気付いて判明した。最大で86日間を超過していた。有効期限まで使用できると誤認していたという。改めて接種するかは、対象者の希望に応じて抗体検査を行い、相談して決めるという。

 問い合わせは、市コロナワクチンコールセンター(フリーダイヤル電話0120.201.178)へ。

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