鹿沼でコロナワクチン誤接種 高齢者施設の100人 規定の半分の量に

鹿沼市役所

 鹿沼市は23日、市内の高齢者施設で5月に行った新型コロナワクチン接種で、規定の半分の量で100人に誤接種したと発表した。市は医療機関を通じ被接種者に説明した。健康被害は確認していない。

 市によると、接種は5月20、24、27日に実施。医療機関がモデルナ社製のオミクロン株対応2価ワクチンを規定の0.5ミリリットルではなく、半量の0.25ミリリットルで接種した。従来株対応1価ワクチンの追加接種時の規定量が0.25ミリリットルだったため、2価ワクチンに切り替えた際に誤ったとみられる。医療機関が提出した接種費用の請求書類を市が確認する際に判明した。

 国の基準は規定の半分量以上なら有効な接種として扱うとしている。市は医療機関に注意喚起し、今後はワクチンの配送箱に摂取量を明示する。

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