この先は熱帯夜が多発する所も 昼間だけでなく夜間も熱中症対策を万全に

熱中症になりやすい時

 この先、最低気温は西日本から東北の広い範囲で平年より高く、20℃以上の所が多くなりそう。特に九州では25℃を下回らない熱帯夜となる所が多い予想だ。熱帯夜は熱中症になるリスクが高いため、昼間だけでなくて夜間も熱中症対策を万全にして過ごした方がいいだろう。

九州を中心に熱帯夜が続出する予想

24日(土)正午の実況天気図と25日(日)午前9時の予想天気図

 梅雨前線は24日(土)正午には奄美付近に停滞しているものの、25日(日)になると九州付近まで北上する見通し。沖縄や奄美では梅雨明けの発表がありそうだ。25日(日)以降は梅雨前線が本州付近に停滞し、西日本から東北では梅雨空となる所が多い見通し。

この先の天気と予想最高気温

 前線に向かって南からは暖かく湿った空気が流れ込むため、日差しは少なくても各地で気温が高くなりそうだ。西~東日本の最高気温は、くもりや雨でも30℃以上の真夏日になる所がある予想。風通しの良い服装を選び、周囲と声を掛け合ってこまめな水分補給を心掛けたい。

この先の予想最低気温

 また、この時季はくもりや雨の日が多くなると地面付近の熱が逃げにくくなるため、西日本から東北の最低気温は20℃以上の所が多くなりそう。平年より高く、九州を中心に25℃を下回らない熱帯夜となる所が続出する予想だ。

寝苦しい夜の熱中症対策例

熱中症予防のポイントと熱中症になりやすい人

 熱帯夜は熱中症になるリスクが高く、この先は昼間だけでなくて夜間も熱中症対策を万全にした方がいいだろう。
 対策例として、締め切った室内では室温が高くなってしまうため、エアコンや扇風機を適切に朝まで使用するといいだろう。通気性や吸水性の良い寝具を使うのもよさそうだ。
 寝ている間に汗をかくと水分が失われるため、寝る前にはコップ1杯の水を飲むように心がけたい。また、夜間トイレに起きた際にも、水分を補給するといいだろう。そのためにも、寝苦しい夜には枕元にすぐ水分補給をできるように水を置いておくとよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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