『クルクルしっぽ』を持つ犬種4選♡それぞれの特徴や飼う時のコツも紹介

犬の「クルクルしっぽ」について

犬のしっぽは感情表現をする役割のほか、歩いたり走ったりするときの身体のバランスをとる役割、寝ている時に手足や鼻などの末端部を保温する役割などがあります。

犬種によっては生後間もなく断尾をしますが、身体のバランスをとりにくくなるという研究結果もあるようです。

しっぽの形状は犬種によってさまざまです。お尻の後ろに長く垂れ下がっているしっぽの犬も多くいますが、ぴんと立ち上がったしっぽを持つ犬、くるんと丸まったしっぽを持つ犬、クルクルと巻かれたしっぽを持つ犬なども見たことがあるのではないでしょうか。

くるんと丸まったしっぽは「巻き尾」といい、柴犬をはじめとする日本犬に多くみられるしっぽです。またクルクルと巻かれたしっぽは「スクリューテイル」といいます。パグなどのお尻に乗っている、クルクル巻かれたしっぽです。

巻き尾・スクリューテイルの犬種

しっぽの根本から上に巻き上がって、お尻や背中の上に乗ってしまっているしっぽを「巻き尾」といいます。「カールドテイル」とも呼ばれており、個体によって巻く方向や巻き方に違いが見られます。家畜化に伴って立っていたしっぽの筋肉が退化したことによって発生した、と言われています。

緩やかに一重巻きになっていてしっぽの間に隙間ができるものを「並巻き尾」、巻き方が強く二重巻きの様になっているものを「二重巻き尾」といったりするなど、巻き方にもバリエーションがあるのが特徴ですね。

またしっぽの付け根からクルクルと強くらせんを巻いている短めのしっぽを「スクリューテイル」と言います。ワインのコルク抜きのようにくるくるとしているのが特徴です。

スクリューテイルといえる短いしっぽは先天的なもので、後天的に断尾して短くなったものはこれに含まれません。

巻き尾、スクリューテイルの代表的な犬種をいくつかご紹介しましょう。

1.柴犬

現在の日本で最もポピュラーな巻き尾犬種と言えば柴犬でしょう。日本犬の中では唯一の小型犬(ちょっと大きめですが)に分類されています。よその人には警戒心が強く発揮されますが、家族思いで忠実な犬種です。

換毛期には毛の浮きが見られるほど非常に抜け毛が多いため、この時期のブラッシングは念入りに行う必要があります。賢い犬種ですが頑固な子が多く、しつけをする際は根気が必要です。

2.秋田犬

近年人気が高まってきた犬種で、中型犬が多い日本犬の中では唯一の大型犬になります。もとは猟犬ですが闘犬としても改良されており、優しい力持ちのイメージもありますが警戒心、闘争心が強い個体も多いのが特徴です。

身体が大きいため運動量は豊富に必要です。また気が強い一面がありそれが発揮されると女性や子供には扱いにくくなることもあります。しつけについては専門家やブリーダーさんとよく相談しましょう。

3.パグ

熱狂的なファンが多い短毛の小型犬、パグはそのおちゃめな顔つきでとても人気が高い犬種です。小型犬ながらも筋肉質ながっちりとした体つきをしていて、タフで陽気、しかもあまり無駄吠えもしないので家庭犬として人気があるのも納得です。

しかしその反面、あまり警戒心が強くないところやマイペースぶりが目立つ犬種です。皮膚がたるんでいるので湿疹ができやすいので、ケアを丁寧にして清潔にしてあげましょう。

4.ボストンテリア

近年、人気が高まっている犬種です。小型犬ながらも引き締まった筋肉質な身体と黒に白斑がはいった毛色が特徴で、とても人懐こく愛嬌のあります。人間が大好きで、お散歩の最中には通りかかった人に挨拶しようとするくらい陽気です。

しかしテリア種であるため、とても一途で頑固な一面もあります。また興奮しやすく大きな声で吠えてしまう子もいるようです。眼球が出っ張っているため目の病気や角膜炎になりやすいことにも注意が必要でしょう。

まとめ

犬の尻尾の形状は犬種は個体によって様々です。いずれも感情を表したり、身体のバランを取ったりするために重要な働きがあります。巻き尾やスクリューテイルの場合、背中に乗せた状態なので体のバランスをとるというより、感情表現をするために使われる方が多いのかもしれません。

巻き尾の場合はふさふさとしているので、換毛期には忘れずにブラッシングをしてあげてください。スクリューテイルは皮膚が折りたたまれている部分があるので、皮膚炎を起こさないように清潔にしてあげましょう。

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