姫路に夏告げる「ゆかたまつり」開幕 城下彩る、浴衣姿のそぞろ歩き 120の露店もずらり

浴衣姿でそぞろ歩きを楽しむ子どもたち=24日夕、姫路市本町(撮影・辰巳直之)

 播磨の初夏の風物詩「姫路ゆかたまつり」が24日夕、姫路市中心部で始まった。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う中止を経て4年ぶりの開催。約120店の露店が立ち並ぶ世界文化遺産・国宝姫路城の城下町に、浴衣姿の家族連れや若者たちの姿が戻り、にぎわった。25日まで。

 長壁神社(姫路市立町)の例祭にちなんだ伝統行事。江戸中期の藩主榊原政岑が、庶民に浴衣での参拝を許したのが起源とされる。以前は6月22~24日の開催で固定されていたが、今回は土、日曜の2日間となった。

 姫路城三の丸広場では、午後5時過ぎに「子どもゆかたパレード」が出発。梅雨の晴れ間で涼しい風が吹く中、色とりどりの浴衣を着た人たちが大手前通りや商店街のそぞろ歩きを楽しんだ。

 赤い生地に花柄の浴衣を着た女児(8)=城西小3年=は家族たちと参加。「友達も一緒なのでうれしい。フルーツあめが食べたい」とはしゃいだ。

 25日の露店の営業時間は午後4時半~9時半。浴衣の客は姫路城の入場が無料になるなどの特典がある。(成 将希)

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