パイプオルガン、音色響かせ25年 盛岡、マリオスで入門講座

大オルガンの構造を解説する渋沢久美さん(右)

 パイプオルガンの歴史や仕組みを学ぶ入門講座は、盛岡市のマリオス小ホールで開かれた。パイプオルガンが設置され、今年で25周年。音楽の殿堂のシンボルとして多くの市民や演奏家に愛されてきた。マリオス3代目オルガニストの渋沢久美さんを講師に、県内外の約20人が荘厳な音色の源泉に触れた。

 パイプオルガンは鍵盤とパイプ、風を送るふいごからなり、鍵盤を押すとパイプに空気が通って鳴る仕組み。さまざまな長さの管を並べて束ねたパンフルートが起源と言われ、鍵盤楽器でありながら管楽器の仲間でもある。

 参加者は、手動でふいごを動かす組み立て式オルガン「レガール」、電動の「ポジティフ」を間近に見学。風を送るパイプを選ぶことで音の高さや音色を変えるレバー「ストップ」など基本的な構造を学んだ。

 30日午後7時から横浜みなとみらいホールオルガニストの近藤岳さんによるプロムナードコンサートがある。入場無料だが整理券が必要。問い合わせはマリオス(019.621.5100)へ。

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