ナポリが久保建英に興味も、獲得実現は困難か

写真:セリエA王者から関心を寄せられる久保 ©Getty Images

2022-23シーズンのセリエAを制したナポリが、レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英に関心を示しているという。スペイン『マルカ』紙や『アス』紙の電子版が報じている。

ナポリではメキシコ代表FWイルビング・ロサーノにサウジアラビア移籍の可能性があり、現在、交渉を行っている状況だ。移籍が成立した場合はその後釜を探さなければならず、以前から関心を示している久保が改めてリストアップされたようだ。

ナポリは2022-23シーズンまでチームを率いていたルチアーノ・スパレッティ監督がアウレリオ・デ・ラウレンティス会長との対立により退任し、リュディ・ガルシア氏が新監督に就任した。

ガルシア新監督は2022-23シーズンに公式戦44試合に出場し、9ゴール4アシストを記録した久保のことを高く評価しており、ル・マンやリール、ローマを率いていた時の教え子であるコートジボワール代表MFジェルヴィーニョにプレースタイルが似ているとして“日本のジェルヴィーニョ”と評しているという。

ナポリは久保のフットボーラーとしての才能に加え、アジア市場開拓に向けてスポンサーを誘致できる存在としても評価している模様。ただしナポリ側は久保の評価額を2000万ユーロ(約31億4240万円)と見積もっており、久保の契約解除条項である6000万ユーロ(約94億2730万円)とは大きな開きがある。

久保には古巣であるレアル・マドリード復帰の噂もあるものの、レアル・ソシエダはスペイン代表MFマルティン・スビメンディ同様、久保を“非売品”としており、久保自身もレアル・ソシエダを離れるつもりはない。

ナポリは久保以外にも、ビジャレアルに所属するスペイン代表FWジェレミ・ピノやエンポリに所属するイタリア人MFトンマーゾ・バルダンツィ、リールに所属するコソボ代表FWエドン・ジェグロヴァにも関心を示しているようだが、いずれにしても久保の獲得は非現実的なプランと言えるだろう。

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