仕事について講演したりワークショップ「おおむらのしごと」初開催 おおむら夢ファーム・シュシュ 山口社長が講演

地域活性化について語る山口氏=大村市、ミライon図書館

 各分野で活躍する大村市民が自身の仕事について講演したりワークショップを開いたりする「おおむらのしごと」の第1回が24日、同市東本町のミライon図書館であり、同市の農業交流拠点施設「おおむら夢ファーム・シュシュ」の山口成美社長が地域活性化について語った。
 「おおむらのしごと」は各分野の功労者を通じて大村の魅力を広めようと、市が今年から始めた。今後も随時開催する。
 山口氏はシュシュを設立した経緯を説明。観光農業に取り組んできた同市福重地区で、年中客が足を運ぶ地域にしようと1996年に直売所を立ち上げた。消費が低迷する牛乳や規格外の農産物を生かそうとアイスクリームの販売を開始。果物狩りやレストラン、商品開発、農家への民泊など次々に新しい事業を手がけてきたという。
 農業は高齢化、後継者不足、農地の荒廃が進んでいるが「夢のある農業」を目指していると力説。「厳しい、ではなく楽しい。元気のある地域に誰かがしてくれるではなく、自分たちで変えていこう」との思いが重要と述べ、「大村には何もないと言うのではなく、みんなで大村を自慢していけばもっと素晴らしい地域になる」と呼びかけた。市民約40人が耳を傾けた。

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