地元で起業の経緯紹介 卒業生の田浦さん講話 諫早・喜々津中

地元で働く魅力などを講演する田浦さん=諫早市、喜々津中

 身近で働く先輩の話を将来の選択に役立ててもらおうと23日、諫早市多良見町の市立喜々津中(中谷俊光校長、316人)で、卒業生を招いた職業講話があり、3年生106人が真剣な表情で耳を傾けた。
 郷土の魅力や課題を通して住みたくなる町づくりを考え、自分の生き方を考えるキャリア学習の一環。同校は2年前から、県教委と市教委の「ふるさとの新たな魅力を創出するキャリア教育実践事業」の研究指定を受け、職業講話を行っている。
 この日は、ウェブサイト・CM制作、デジタル戦略コンサルタント業「タウラボ」(同市)の田浦健吾代表が講演。田浦代表は中学時代、登校拒否を経験しながらも、父が勧めてくれた高校で好きなことを見つけた体験を紹介。東京からUターンして起業した経緯、地元で仕事する意味や魅力を語り、「どの高校を選ぶかで人生が変わる。人生は(自分次第で)おもしろくできる。日本に生まれただけで、やりたいことがやれるチャンス」と生徒たちを激励した。
 大石蒼太さん(14)は「将来のことは具体的に考えていなかったが、両親が希望する職業よりも、自分が興味のある分野に進むことを真剣に考えていきたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社