沙羅ちゃんと一緒、蔵王の魅力体感 ごみ拾い「アクション」

高梨沙羅選手(前列左から3人目)と一緒にごみ拾いをしながらトレッキングを楽しむ親子連れ=山形市

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の平昌冬季五輪銅メダリスト・高梨沙羅選手と一緒に、自然の大切さを再確認するプロジェクト「トレッキング&クリーンアクションin蔵王」が24日、山形市のアリオンテック蔵王シャンツェ(蔵王ジャンプ台)周辺で行われた。参加者は緑に囲まれたトレッキングコースをごみを拾いながら歩き、蔵王山の魅力に触れた。

 雪山の自然を守りスノースポーツができる環境を次世代に残そうと、高梨選手が発起人となり「JUMP for The Earth PROJECT」を先月に立ち上げた。活動は今回が第1弾。高梨選手はあいさつで「ワールドカップで初めて表彰台に上った思い入れがある蔵王で行うことができて幸せ。自然に触れ、いろんな学びを通し(環境を守るという)アクションを起こしていけたらいい」と述べた。

 主に山形市の親子連れ約100組が参加し、高梨選手と会話を弾ませながら、雨露にぬれた緑の中を歩いた。同市千歳小1年阿部清斗(きよと)君(6)は「沙羅ちゃんに負けたくない」と一生懸命にビニールごみなどを拾った。蔵王山岳インストラクター協会員から植物の説明も受け、美しい自然を守る意識を高めていた。

 高梨選手とエシカル協会(東京都)の代表理事末吉里花さんによる、気候変動問題に関するトークショーもあった。

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