アルテタ、注目のライス&ハヴァーツら今夏補強に言及…

[写真:Getty Images]

アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、スペイン『マルカ』で今夏の補強について語った。

今シーズンのプレミアリーグでは王者マンチェスター・シティに最後は屈したものの、目標だったトップ4フィニッシュを大きく上回る2位でシーズンを終えたアーセナル。

就任4年目で若き才能を軸に、自身が志向する魅力的なフットボールを披露したスペイン人指揮官は、プレミアリーグ、久々の参戦となるチャンピオンズリーグ(CL)に臨む新たなシーズンに向け、母国メディアでいくつかのトピックについて率直な思いを語った。

今夏の移籍市場ではウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスをトップターゲットに定め、現在はマンチェスター・シティと熾烈な獲得レースを繰り広げる。

そのライスに対する評価を求められたアルテタ監督は、「クラブに所属していないプレーヤーのことについて話すことはできない。何も言いたくない」と、ノーコメントの姿勢を貫いた。

一方、すでにメディカルチェックが予約されているとの報道もあるチェルシーのドイツ代表MFカイ・ハヴァーツに関しては、ライス同様の前置きをしながらもやや態度を軟化。加入を匂わせる発言となった。

「才能には相応の値段がつくものだ。そして、アーセナルでは、経験を積んだ若手に常に興味を持っている」

「繰り返しになるが、他のクラブのプレーヤーのことを話しているわけではないよ。ただ、カイの場合、彼はすでにチャンピオンズリーグを含めて多くの活躍を見せている」

「彼は才能あるプレーヤーで多才であり、まだ24歳だ」

具体的な補強候補に関する質問にはお茶を濁したバスク人指揮官だったが、クラブの補強資金や古巣マンチェスター・シティの選手の獲得に強い関心を示す理由については、より率直な答えを示す。

「我々はすでにチームのリフレッシュを行った。我々は現在、オーナーと一緒に、長期的に持続可能な常勝チームを作り上げようとしている」

「我々には重要なプレーヤーが必要であり、必要なプレーヤーと契約するために市場を攻めていくだろう」

「なぜマン・シティからプレーヤーを獲得するのか? それは簡単だよ。彼らはとても優秀で、私は彼らを知っているし、4年間一緒に働いたからだ」

「ガブリエウ・ジェズスとジンチェンコを獲得したのは、彼らの素晴らしい才能と同時に、“人間力”を評価してのことだ」

クラブとしてさらなる栄光に向け、攻めの姿勢を継続することを認めたアルテタ監督だが、今夏の移籍市場ではその野望のふさわしい選手たちを揃えることはできるのか。

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