チェルシーオーナーが川島永嗣&鈴木唯人が所属するストラスブールの株式取得、フットボールグループ形成の第一歩

[写真:Getty Images]

GK川島永嗣、FW鈴木唯人が所属するリーグ・アンのストラスブールは22日、チェルシーを保有するコンソーシアム『BlueCo』が株式を取得したことを発表した。

『BlueCo』は、トッド・ベーリー氏を中心とするコンソーシアム。2022年5月にはチェルシーを買収して大きな話題となり、今シーズンは2度の移籍市場で総額6億ポンド(約1090億円)以上の大型補強をしていた。

チェルシー自体の成績は芳しくなく、近年稀に見る低迷ぶり。オーナーのスタンスを含めて、批判にさらされることも多い。

その『BlueCo』は、ストラスブールの株式の過半数を取得。マンチェスター・シティを含め、世界中にクラブを保有するシティ・フットボール・グループ(CFG)のような大きなグループを作り、若手選手が経験を積む場を増やしたいという構想があるようだ。

『BlueCo』は今回の株式取得についてコメントしている。

「この歴史あるクラブの一員になれることを光栄に思う。我々はレーシングの伝統を守り、マルク(・ケラー会長)と彼の経営陣と緊密に協力し、彼らが行ってきた素晴らしい仕事を継続することに全力で取り組んでいる」

「この戦略的投資は、チェルシーに対する当社の株式と並んで、欧州サッカーにおける当社の存在感を強化することになるだろう。我々は、それが知識と専門知識を共有するための素晴らしい機会を生み出すと信じている」

現会長のマルク・ケラー氏は、クラブが経営破綻しそうだった2012年6月に就任。その後チームは立ち直り、リーグ・アンに復帰。2019年にはクープ・ドゥ・ラ・リーグも制するなどし、来シーズンもリーグ・アンを戦う。

ケラー会長は「今日はラシンにとって重要な日だ」と語り、以前から考えていたことを果たしたと語った。

「これは株主の友人と私が2年間実行してきたことの反映だ。我々はあらゆるレベルで健全なクラブを構築し、適切に管理している。たとえ財政上の緊急事態がなかったとしても、我々はモデルの限界に達していることを認識しており、ラシンを継続的に進化させ、それを新たな次元に投影したいのであれば、必然的に、それを実現できる強固な構造が伴わなければならないことを認識していた」

「我々の発展と野心をサポートする。したがって、私は新しい戦略的投資家を迎えることを楽しみにしており、この投資家とともに明日のラシンを構築するというクラブの野望を加速させていく」

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