足利市が小島レッカーと災害協定 防災力向上、インフラ復旧貢献へ

早川市長(前列左)と協定書を交わした小島社長(同右)ら

 【足利】市は23日、レッカー会社の小島レッカーサービス(通2丁目)と災害時応援協定を締結した。緊急車両の通行道路を確保するため、市の要請に基づき、動けなくなった車両の移動や保管を行う。市がレッカー関係業者と協定を締結するのは2例目。

 同社の小島一恵(こじまかずえ)社長が市役所を訪れ、早川尚秀(はやかわなおひで)市長が協定書に署名し、取り交わした。

 早川市長は「市の防災力の向上のため、より一層連携していきたい」とあいさつした。小島社長は「万が一の災害時は、安全、迅速、確実、丁寧にインフラの復旧に貢献したい」と意気込みを語った。

 市内では2019年、台風19号に伴う水没などで約800台の車両が被災した。同社は全ての車両に対応できる大型レッカー車を含む12台を保有している。台風19号では、営業所のある佐野市を中心に500台以上の車両を移動させたという。

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