商品開発や販売へ模擬会社 中五島高生 7月、朝市で実践

創立総会で事業説明を聞く生徒ら=新上五島町、中五島高

 長崎県新上五島町宿ノ浦郷の県立中五島高(井崎健一郎校長、59人)のビジネスキャリアコース3年生24人が、商品の企画開発や販売実習を行う模擬会社「ホワイトソーダ」を発足させた。商品は、町内で開く「朝市」などで販売する。
 20日に同校であった創立総会で、深浦紘友(こうすけ)さん(17)が社長に就任し、事業内容などを説明した。利益でオリジナル絵本を作り、町のふるさと納税返礼品とともに贈ってもらう考え。模擬会社は生徒の実務能力を高め、地域活性化を担う力を身に付けようと毎年実施。運営資金はクラウドファンディング(CF)で集めた。
 取り扱う商品は、オリジナルデザインのTシャツ、ポロシャツのほか、生徒たちが厳選して島内外から仕入れた和洋菓子など。深浦さんは「ビジネスの実践、実行を経験できるのが楽しい。海上保安官を目指すが、リーダーシップと行動力を身に付ける機会に恵まれた」と話した。

 朝市の開催日程は次の通り。時間はいずれも午前9時~11時。
 ▽7月3日、五島うどんの里(有川郷)、メル・カピィあおかた直売所(青方郷)▽同4日、若松港ターミナル(若松郷)、奈良尾医療センター玄関前(奈良尾郷)▽同5日、カミティ(浦桑郷)

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