昨秋開催「大くんち展」 記録写真集が完成 長崎伝統芸能振興会 市立図書館で閲覧可能

龍踊の龍を撮影する人でにぎわう様子などが収められた「ながさき大くんち展記録写真集」=長崎商工会議所

 長崎伝統芸能振興会(森拓二郎会長)は、長崎県長崎市で昨年秋に開いた「ながさき大くんち展」の記録写真集を発行した。諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」に出演する踊町(おどりちょう)全43カ町の演(だ)し物や傘鉾(かさぼこ)を一堂に展示し、くんちファンらで湧いた様子を伝えている。
 同展は長崎くんちの3年連続中止を受け、同振興会が昨年10月7~10日の4日間、出島メッセ長崎(同市尾上町)で開催。計6万人以上が入場した。
 写真集は42ページ。演し物や傘鉾の他、専門家による講演やシャギリの演奏、長崎検番の舞など同展で実施した各イベント、展示品の搬入搬出の様子などを収めた。
 同振興会によると、市立図書館(同市興善町)に5冊、県立長崎図書館郷土資料センター(同市立山1丁目)に3冊寄贈した。市立図書館で閲覧や貸し出している。郷土資料センターも近く閲覧、貸し出しができる予定。
 同振興会の担当者は「各踊町が奉納踊りをするのは7年に1度。(全踊町が1カ所に集まるのは)おそらく最初で最後だろう。その記録を多くの人に見てほしい」と話している。現時点で販売予定はないという。

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