長崎市長と市民が意見交換 「シンナガサキみーてぃんぐ」 4月の就任後、初めて開催 

市民から意見を聞く鈴木市長(右端)=長崎市、大浦小

 長崎市の鈴木史朗市長が地域を回り、市民と意見を交わす「シンナガサキみーてぃんぐ」が24日、上田町の市立大浦小学校で初めて開かれた。今後、おおむね小学校区ごとに開き、地域の課題把握や市政への意見反映を目指す。
 大浦小学校区の自治会や青年会、まちづくり関係者ら15人が出席。鈴木市長は「市民と共に考えながら市民視点での市政を推進したい」とあいさつした。
 大浦地区の斜面地空き家活用に取り組む「つくるのわデザイン」の岩本諭さんは「県外出身だが斜面地の眺めに引かれて移り住んだ。自分のように斜面地に住みたい若い人はいるので、うまくマッチングするための人や仕組みが必要」と指摘。浪の平地区連合自治会長の鮫島和夫さんは「斜面地エレベーターと歩道を組み合わせれば、車がなくても暮らせる地域が実現できる。脱炭素の面でも斜面地をまちづくりに生かしてほしい」と提言した。他にも消防団の維持や地域猫活動、景観など幅広い話題で意見が出た。
 市によると、市内には70~80小学校区があり、自治会などと調整でき次第、随時会合を開く方針。

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