アルテタ監督が独白「プレミアチャンピオンになると思っていた」

写真:バカンス先でインタビューに応じたアルテタ監督 ©Getty Images

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、バカンス先のマジョルカ島でスペイン『マルカ』紙の独占インタビューに応じた。

アルテタ監督はシーズン途中まで首位に立っていながら終盤に失速し、マンチェスター・シティに優勝をさらわれた2022-23シーズンのプレミアリーグを振り返り、次のように語った。

「自分たちの価値を証明できるのはタイトルを勝ち取ることだけだ。それがアーセナルというクラブであり、ここでは常に高いものを要求される。10カ月にわたってシティとタイトル争いを繰り広げ、プレミアリーグのタイトルを獲得できなかったという事実は、今も私を深く傷つけている。だが、これがスポーツというものだ。あれだけ若いチームでこれだけの戦いができたのは大きな成果と言えるだろう」

そして「タイトル獲得のために何が足りなかったのか」と尋ねられると、アルテタ監督はこう答えた。

「たくさんある。リヴァプール戦、ウェストハム戦、サウサンプトン戦と3試合連続で引き分けてしまったことや、重要な選手が3、4名、負傷離脱したことなど、様々なことが我々の立場を難しくした。フルメンバーで戦えていた時は安定していた。しかし問題が発生すると、何もかもが不安定になってしまった。その上、我々のライバルは世界最高のチームだ。世界最高のメンバーをそろえ、世界最高の指揮官がベンチにいる。私たちはその事実に直面するしかなかった」

また、「自分がプレミアリーグの勝者になると思った瞬間はあったか」という質問には、正直にこう答えている。

「ずっと思っていたよ。しかしケガ人が発生し始めると、それがチームに大きなダメージを与えていると感じるようになった。チームとして要求するレベルが維持できなくなったんだ。シティを上回ってプレミアリーグを制したいのであれば、4月から5月にかけての時期はすべての選手がそろっていてベストなチーム状態で戦い抜かなければならない。我々はケガ人の発生によってそれを成し遂げることができなかった」

「2023-24シーズンは勝つことができるか」と問われると、アルテタ監督は「もちろん」と即答し、こう宣言した。

「その自信がなければ私は今ここにいない。それは私たちの野心だ。難しいことは分かっている。世界最高のリーグだし、来シーズンはプレミアリーグ史上最も難しいシーズンになるだろう。なぜかって? 昨シーズンがすでにそうだったからだ。私はプロサッカーの世界に22年間いるが、あれほどの競争レベルは体験したことがない。さらに今夏、チェルシーにはマウリシオ・ポチェッティーノ、ボーンマスにはアンドニ・イラオラがやってきた。その中でプレミアリーグを制するためには、ベストのチームにならなければならない」

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