グアルディオラが反論「シャビは誤った情報を伝えられた」

写真:シャビ監督は首脳陣の二枚舌外交の被害者……? ©Getty Images

マンチェスター・シティが保有権を持つポルトガル代表DFジョアン・カンセロについて、同クラブのジョゼップ・グアルディオラ監督が注目の発言をした。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

カンセロについては先月、バルセロナのシャビ監督が地元テレビ局『TV3』のインタビューの中で、「バルセロナは1月の移籍マーケットで彼をクラブに迎え入れることに関心を示しており、クラブ首脳がチームに対してそのように打診してきたので、我々はコーチングスタッフとしてそれにOKを出した。しかし最終的にはマンチェスター・シティが彼をバルサに譲渡したくないと判断したため、移籍は実現しなかった」と語っていた。

これに反論したのがグアルディオラ監督だ。カタルーニャ州内で取材に応じ、彼は次のように語った。

「彼(シャビ)は誤った情報を伝えられている。真実は彼が知っているものとは違う。我々は、ジョアンを放出するべきだと決断を下したが、その行き先については気にしていなかった。たとえ彼自身が同じ街のライバルクラブであるマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を望んだとしてもだ」

「私は『シャビが嘘をついている』と言うつもりはない。私が言いたいのは、彼は誤った情報を伝えられている、ということだ。ジョアンがバイエルンに行ったのは、バイエルンが彼を欲しがったからだ。我々のもとに、バルサからのオファーは届かなかった」

グアルディオラの話が事実だとすると、バルセロナはシャビに対して「カンセロ獲得のオファーをしたが、マンチェスター・シティに断られた」と伝える一方、実際にはオファーすら送っていなかったことになる。

いずれにしてもカンセロは期限付き移籍の形でバイエルンに移籍し、公式戦21試合に出場した。しかしバイエルンは6300万ポンド(約113億9490万円)という額での買い取りオプションは行使しないことが濃厚とされており、マンチェスター・シティは今夏、改めて3400万ポンド(約61億4960万円)でカンセロを放出する予定だという。

今回もバルセロナが興味を示していると言われているが、果たして実際にオファーを送ることはあるのだろうか。

© 株式会社SPOTV JAPAN