キム・ペトラス、ブリトニー・スピアーズの動画を通じて英語を学んだと明かす

キム・ペトラスがブリトニー・スピアーズに感謝しているのは、彼女のポップ・ミュージックへの貢献だけではないようだ。ドイツ出身のキムは、現地時間2023年6月23日に発売されたデビュー・アルバム『フィード・ザ・ビースト』のプロモーションのために米TV番組『トゥデイ』に出演し、ブリトニーの動画を通じて英語を学んだと語った。

キムは、米NBCの朝の情報番組による『2023シティ・コンサート・シリーズ』の一環として、米ニューヨークでニュー・アルバムをお披露目するコンサートを行った。司会のホダ・コトブとアル・ローカーからスターダムにのし上がった経緯について尋ねられた彼女は、英語圏のアーティストのYouTube動画を見ながら言語を学んだと明かし、「ブリトニー・スピアーズ(の動画)をたくさん見た」と笑いながら告白した。

現在30歳のキムは、今年初めに【グラミー賞】で<最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス>を受賞した初のトランスジェンダー・アーティストとなり、米ビルボードが選ぶ2023年の【ウィメン・イン・ミュージック】で<チャート・ブレーカー賞>も授与された。プライド月間となる6月も残すところあとわずかとなったが、彼女は「クラブに行くつもり」と述べ、「バーでハングアウトして、友達に会って、最高の時間を過ごしたいです」と話した。

さらに彼女は、『トゥデイ』のスタジオで、番組の司会者たちとマルガリータを飲みながら、インタビューに応じた。サム・スミスやニッキー・ミナージュとのコラボに続いて、今後どのミュージシャンと共演したいかという質問には、「ラナ・デル・レイが大好きで、彼女の大ファンなんです」と話し、「M.I.A.も大好きですし、ベイビーフェイスと曲を作りたいとずっと思っています。ディプロ、彼のことも大好きです」と続けた。

サムとデュエットした「Unholy」の【グラミー賞】受賞について、彼女は自分の成功が“トランスジェンダーの人々が一般的に社会で受け入れられるための一歩”になることを願っていると語った。「子供の頃や学生時代は本当に辛かったです。これは今も変わっていません」と彼女は語り、「ジェンダー・アイデンティティで何であろうと、どこの出身であろうと、何でもできるんだという希望を持って欲しい。もしあなたが本当に何かに長けていて、一生懸命に努力し、人々に親切であれば、何でも達成することができるんです」とエールを送っている。「自分が怖いと感じても、情熱を注げることをして欲しい。私にとって、それはポップ・ミュージックなんです」と続けた。

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