「強靭な道路ネットワークへ」広島呉道路4車線化着手で安全祈願祭 27日から「呉トンネル」掘削工事始まる

4車線化の事業を進めている広島呉道路で「呉トンネル」の掘削工事を着工する前に安全祈願祭がありました。

安全祈願祭は、広島呉道路で建設を予定している呉トンネルの吉浦側で行われました。呉市の新原市長や工事関係者など70人が参列しました。

広島呉道路、通称「クレアライン」は、坂北IC~呉ICの12・2キロを結ぶ対面交通の自動車専用道路で、1996年に開通しました。

しかし、5年前の西日本豪雨災害で道路の法面が崩落するなど、84日間に渡り全線通行止めになりました。緊急物資の輸送などに支障をきたし、市民生活に多大な影響を及ぼしました。

こうしたことから国は4年前、強靭な道路ネットワークの構築を目指して、4車線化を決定しました。総事業費は、およそ740億円。最初に掘削が始まるのが全長約2・3キロの呉トンネルです。

ネクスコ西日本中国支社広島工事事務所 諸岡伸所長
「災害が起こった時には、高速道路も例外なく被害を受ける可能性がある。4車線化にすることで、早期に交通を回復でき、非常に強靭な道路になると考えている」

呉トンネルの掘削工事はあすから着工します。

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