広島市にある「不適切な盛り土」について、広島県は、今後、安全性を確認するためのボーリング調査を実施することを明らかにしました。
2年前に静岡県熱海市で発生した土石流災害を受けて実施された全国盛り土総点検で、広島県内では「不適切な盛り土」が20か所確認されています。
このうち、広島市安佐南区上安町の盛り土については、県が「所有者が特定できていない」としていて、住民などから安全性を懸念する声が上がっています。
22日の県議会の委員会では議員が、「梅雨時期に入り、不安も高まっている」として早急な調査などを求めました。
広島県 河村敏成 産業廃棄物対策課長
「県において、念のため安全性を把握するための調査を実施できるよう関係機関や関係者のみなさまと調整を諮っており、調整が整い次第、調査を開始することとしている」
県によりますと、安定性を確認するためのボーリング調査を実施する予定ですが、時期については「具体的には示せない」としています。