御前酒蔵元・辻本店(真庭市勝山)、疫病退散を願う「お祓い酒」の販売を開始

新型コロナウイルスの影響で祭りの中止が相次ぐなか、「勝山喧嘩(けんか)だんじり」の地元の御前酒蔵元・辻本店(真庭市勝山)は17日、疫病退散を願う「お祓い酒」の販売を開始した。「お祓い酒」「疫病鎮静」の首かけが目印で、県内の酒販店、スーパーなどで購入できる。
だんじりが激しくぶつかり合うことで知られる祭りは江戸時代から続く伝統行事で、市内外の大勢の人でにぎわう。来年はいつもの勝山の「最も熱い夜」が戻ってくるよう祈りを込め企画した。
お祓いを受けた対象商品は御前酒の上撰(1800ミリリットル)、純米酒・美作(1800、720ミリリットル)。特別純米酒・美作の極(1800ミリリットル)は一部店舗でのみ取り扱い。
神事は16日、辻本店の工場であり、氏神の高田神社の田村勝利宮司が祝詞を奏上、関係者が玉串を奉てんした。森下淳司企画室室長(37)は「当たり前の風景がいかに大切だったかを痛感した。1日も早くコロナが終息し、来年の秋は皆さんで輪になってお酒を楽しんでいただけるよう祈っています」と話した。
写真
辻本店が販売を始めた「祓い酒」

© 津山朝日新聞社