台風の予報円、精度改善 気象庁、最大40%小さく

気象庁の庁舎=東京・虎ノ門

 気象庁は26日、台風の予想進路を表す「予報円」の精度を改善し、これまでより最大40%小さく絞り込んで発表する運用を始めると明らかにした。予報円の精度向上に伴い、風速25メートル以上の暴風となる恐れのある「暴風警戒域」も縮小される。特に3日先以降の精度が良くなったという。

 気象庁は台風の予報精度向上に取り組んでおり、予報円の改善は2019年以来4年ぶり。次に発生する台風4号から適用する。担当者は「前もって影響の出る地域が絞り込みやすくなる。事前の備えに役立ててほしい」としている。

 予報円は台風の中心が70%の確率で到達すると予想される範囲。24時間ごとに5日先まで示している。

予報円の改善イメージ

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