ユーベ残留か、ユナイテッド移籍かで揺れるラビオ、今週末までに自らの意向を決定

[写真:Getty Images]

ユベントスのフランス代表MFアドリアン・ラビオ(28)は今週中にユベントス残留か、マンチェスター・ユナイテッド移籍を選ぶことになりそうだ。イタリア『Sport Mediaset』が伝えている。

2019年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)からユベントスへフリーで移籍して以来、4シーズンにわたって主力として活躍してきたラビオ。今季も公式戦48試合に出場するなど健闘したが、クラブとの契約はあと数日で満了となる。

ユベントスはすでにラビオに対して1年の契約延長を打診しており、現在と同じ年俸700万ユーロ(約10億9000万円)を提示していることが報じられていた。ラビオ側は今週末までに答えを出すとクラブに約束しているようだ。

しかし、かねてからラビオへの関心が噂されていたユナイテッドが実際に動き出したことにより、事態は複雑化している。

ラビオの代理人に接触したというユナイテッドは、ユベントスと同じ年俸700万ユーロでありながら、複数年の契約を提案しているとのこと。プレミアリーグに挑戦しつつ、チャンピオンズリーグ(CL)でも引き続きプレーできるユナイテッド移籍という選択肢はラビオを誘惑しているという。

なお、ユベントスの対抗策としては、特別条項によって来シーズン終了後に退団することも可能な2年契約、もしくは1年契約+1年の契約延長オプション付という条件を改めて提示することが考えられるようだ。

そして、ユベントスはラビオの退団が決まった場合、ラツィオとの契約が残り1年となるセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(28)の獲得を目指すことになるとのこと。

ラツィオの要求額は4000万ユーロ(約62億4000万円)とかなり高額だが、ラツィオ指揮官のマウリツィオ・サッリ監督が今季ユベントスからモンツァへとレンタル移籍したU-21イタリア代表MFニコロ・ロヴェッラ(21)を気に入っているため、ロヴェッラがミリンコビッチ=サビッチ獲得の鍵を握る可能性があるという。

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