保育園でリンゴ食べた生後8か月の男児が意識不明の重体 保育園の対応に複数の問題点が確認

愛媛県新居浜市の保育園で生後8か月の男の子が重体となっている事故を受け、県と市が行った特別監査の結果が公表されました。
生のリンゴを食べさせるなど、複数の問題が確認されたということです。

新居浜上部のぞみ保育園では、先月16日、当時生後8か月の男の子が給食で出された生のリンゴを口にした後、一時、心肺停止となり、現在も意識不明の重体となっています。

事故を受け、県と新居浜市が指導監査を行った結果、乳児にリンゴを提供する場合は、加熱を推奨している国のガイドラインに沿っていないことや、男の子の体調が急変した後、適切な救急対応が行われていないなど複数の問題が確認されたということです。

そのため、県は26日、子ども1人1人の発達段階に応じた食事の提供や、救急対応の訓練を行うことなどを園に対し指導しました。

また、事故の後、この園では卵アレルギーのある子どもに卵が入ったお菓子を食べさせたり、クッキングペーパーが混入したサラダを提供したりするミスも相次いでいて、新居浜市は、園に対し食事の提供体制について改善を指導しました。

取材に対し、新居浜上部のぞみ保育園は「管理体制や保護者との連携について至急見直し、再発防止に向け誠心誠意対応します」とコメントしています。

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