地域で有機農業推進 高鍋、木城町が宣言

高鍋、木城町が行ったオーガニックビレッジ宣言関連イベントの参加者

 小丸川が流れる高鍋町と木城町は25日、「オーガニックビレッジ宣言」をした。有機農業を推進し持続可能な町をつくるため、生産者を増やすほか、学校給食の有機化などに取り組む。
 オーガニックビレッジは国の「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、生産から消費まで地域ぐるみで有機農業に取り組む市町村。県内では綾町が宣言している。
 高鍋、木城町は2018年、高鍋・木城有機農業推進協議会を設立。今年3月には有機農業実施計画(23~27年度)を策定した。同計画では取り組み面積などの数値目標のほか、有機農業サポートセンターの設置検討や有機資源の調査、同協議会が立ち上げた有機JAS登録認証機関・NPO法人みやざき有機農業協会との連携などを盛り込む。
 関連イベントは高鍋町美術館であり、農家や消費者ら92人が来場。黒木敏之高鍋町長と半渡英俊木城町長が「世界に誇るサステナブルなまちをつくり上げていく」と宣言文を読み上げた。高鍋農業高生徒2人が司会を務め、パネルディスカッションなどもあった。

© 株式会社宮崎日日新聞社