「台風進路予報」大幅改善 5日先の予報円が最大40%小さく 予報精度の向上で 気象庁

台風が発生して日本への接近が予想される場合、みなさんが最も参考にする情報は気象庁が発表する台風進路予報ではないでしょうか。この進路予報について気象庁は、本日(6月26日)から予報精度が、これまでに比べて大きく改善したと発表しました。

気象庁は台風の進路を予報する際に、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を予報円で示しています。

気象庁によりますと、本日以降に発生する台風について、
▽予報円の大きさ ▽暴風警戒域の大きさ
について、現在よりも絞り込んで発表されるようになりました。特に3日先の予報円の精度が大きく改善したといいます。

これまでと比べて、予報円の半径は、3日先で20%程度、4日先で30%程度、5日先では最大で40%小さくなったとしています。

台風の進路を予想する数値シミュレーションのプログラミングの改善や、計算結果を予報に反映させる際の補正の効果といった数値予報技術などの改善を踏まえて、これまでよりも範囲を絞り込んで発表することができるようになったとしています。

気象庁は、改善のイメージとして、2019年に東日本を中心に大きな被害をもらたらし台風19号(東日本台風)のケースを挙げていますが、今回の改善で予報の精度が上がっていることがよくわかります。

気象庁は「特に3日先以降の改善が大きいので、数日前からの備えにうまく役立ててほしい」と話しています。

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