【中国】製造業の5G活用を推進、今年300工場で[IT]

中国工業情報省(工情省)は今年、製造業とITを掛け合わせる「インダストリアル・インターネット」の推進に向けて11項目の重点事業に取り組む方針だ。第5世代(5G)移動通信システムの活用による工場改革を進め、300カ所以上の「5G工場」を立ち上げる。

工情省情報通信管理局が21日、5Gの応用拡大に向けたインフラ建設や、業界のエコシステム(生態系)育成など11項目の重点事業を公表した。5G工場の立ち上げに向けて、企業3,000社以上に5G工場の建設に取り組むよう促す。

ネットワーク設備の建設も強化する。中国移動集団(チャイナ・モバイル)、中国電信集団(チャイナ・テレコム)、中国聯合網絡通信集団(チャイナ・ユニコム、中国聯通)の通信大手3社の外部ネットワークと企業やクラウドプラットフォームとの接続を加速させる。

重点業種を対象に企業の内部ネットワークを構築し、鉱山企業の5G専用ネットワークの構築を支援する。化学工業園区でもネットワークのアップグレードを進める。エネルギー業界の国家級ビッグデータ拠点の建設も推進する。

インダストリアル・インターネット関連のモデル拠点を2カ所前後設置する方針も示した。モデルプロジェクトも100件以上実施する。

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