キャンドル・ジュン 幼少期から教会通い、10代では断食断眠…疑惑の“聖人夫”の原点

6月21日、イベントの参加者たちにスイカを配っていたキャンドル・ジュン氏

公園に並べられた300本ほどの大小さまざまなキャンドル。日が暮れ始め、1本1本に灯がともされるころには150人ほどの人々が集まっていた。

「どうも……“キャン・ドルジュン”です」

世間で名前が取りざたされていることへの照れ隠しでもあるのか、名前の区切り方をあえて間違ってみせると、聴衆から温かな笑い声が返ってきた――。

広末涼子(42)の夫であり、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏(49)。彼が代々木公園でイベント「CANDLE NIGHT TOKYO 2023」を開催したのは6月21日。

日本中を驚かせた“単独電撃会見”から3日後ということもあってか盛況で、このイベントのために福島県から車でやってきたという家族連れもいた。

「不倫騒動の渦中にある女優の夫が自ら報道各社に連絡をして会見を開くというのはとても珍しいケースで、物議を醸しました。“広末さんの過去の行状まで明かすべきではなかった”という否定的な意見もあるいっぽう、“心を込めた訴えに涙が出た”“誠実そうな人に見えた”といった好意的な意見も多かったです。

結婚当時はほぼ無名で、“ヒロスエの格下夫”という印象もあったキャンドル氏ですが、会見により多くの人々が彼のキャラクターを知ることとなりました。奔放な妻を支え続けたことから聖人夫とも報じられていました。会見により、そのイメージが強まったようです」(芸能ライター)

21日のイベント会場では、1回2千円でキャンドルづくりを体験できるワークショップが開催されており、イベント終了まで参加者の列が途切れることはなかった。またキャンドル氏はオンラインショップでもキャンドルを販売している。価格帯は1320円~66000円と幅広いが、そのうち8割以上が売り切れ状態になっているほどの人気ぶりだった(6月23日時点)。

いまや“時の人”となったキャンドル・ジュン氏だが、6月26日には「週刊女性」が元スタッフに対する暴行疑惑を報じた。

「記事によれば2019年の出来事で、スタッフだった男性は、“何十発も殴ったり蹴ったり”され、全治2カ月ほどの重傷を負った、と証言しています。男性は原因を女性問題だったとか。男性によれば当時、キャンドル氏は女性スタッフと不倫関係にあったそうです。その女性スタッフと男性が関係を持ったことに、キャンドル氏が激怒したそうです。

『週刊女性』の取材に対し、キャンドル氏は男性への暴行は認めたものの、女性との関係は否定しています」(前出・芸能ライター)

本物の聖人なのか、それとも……。キャンドル・ジュン氏の原点について長野県松本市在住の弦楽器製作者の実父・井筒信一さん(87)は、本誌の取材にこう語っている。

「私には3人の子供がおり、ジュンは次男です。私は弟子をとったことがありませんが、長男がバイオリン作りの道に進んでいます。ジュンも工房にはなじんでおり、“物づくり”には興味を持っていたようです。ただ、兄と同じ仕事はしたくなかったのかもしれません。

私の母がクリスチャンだったこともあり、私もジュンを子供のころから教会に連れていっていました。教会ではキャンドルをともして礼拝を行います。いまジュンはイベントでキャンドルを使っていますが、子供時代の体験も影響しているのだと思います」

■ひきこもり生活から生まれたキャンドルアート

もっともキャンドル氏がキャンドルアーティストとして目覚めるまでには時間が必要だったようだ。上京後、彼はしばらくの間、“魂の放浪”ともいうべき期間を過ごしている。

10代の終わりごろはフリーター生活を送り、仕事がない日は、ずっと部屋にひきこもっていたという。キャンドル氏自身のインタビューにより構成された記事にはこのように記載されている。

《「人と同じではいけないと思って、睡眠、食事も取らないで生きる意味を考えました」

部屋に置いたキャンドルの炎が、しっくりきた。が、新品を買うお金の余裕はない。使い終わると古いものを溶かして、新しいものに足して使うと、様々な色が混じり合った作品が生まれた。それが、原点だ》(『AERA』’11年2月7日号)

“人と同じではいけない”、そんな思いと、彼のトレードマークになっている鹿の角ピアスとは無関係ではないのだろう。

キャンドル販売、有名ブランドのレセプションの演出、被災地の復興支援……、彼の活動は多岐にわたる。ピュアな求道者と称されるいっぽうで、彼には現実的な実業家としての一面もあるという。

「『湘南乃風』の若旦那など、音楽イベントなどで知り合ったアーティストをはじめ、多くの有名人とも交流しています。広末さんとの結婚前には、有名女性タレントと交際していました。有名人の出入りするようなカフェに、キャンドルを無料で配って置いてもらったりと、営業力も高いのです」(芸能関係者)

昨年1年で彼が参加したイベントは10を超える。謝礼がきちんと発生しているものから、手弁当に近いものまでさまざまだったが、キャンドルアートという分野では日本有数の成功者であることは間違いないようだ。

「広末さんとの結婚当時、キャンドル氏の年収は3千万円と報じられています。当時よりも参加しているイベントが増え、キャンドル販売の売り上げも増加していますので(’21年度は1億5千万円)、その年収以上を維持しているのは間違いないでしょう」(広告代理店関係者)

21日のイベントでキャンドル氏はこう語っていた。

「もう離婚とか、謝罪とか、どうでもいいんです。子供たちのことだけを何とかしたい。自分の奥さんに一刻も早く平穏な気持ちを取り戻してもらいたい。それだけなんです」

はたして彼の呼びかけは、妻・広末や3人の子供たちの未来に希望の灯をともすことができるのか。

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