ジャパン・インフラ・ウェイマーク 業務DXロボ「ugo」とSkydio のコラボで長時間・長距離点検ソリューションを発表[JAPAN DRONE 2023]

『ugo+drone』は連続稼働時間約4時間の地上用点検・巡回ロボット「ugo」と、空間認識技術で衝突せずに空間を移動し点検や警備ができる「Skydio 2+」が組み合わさったソリューション。高所や屋外、狭いところが苦手なugoと、実質連続稼働時間が20分前後という宿命を持つドローンのお互いの弱点をカバーし合うことで効率的な点検や警備を行うことができる。

ugo+droneの概要を紹介するJIW柴田社長(右)とugo羽田COO。ugo背部にSkydio 2+用ドッグが装備されている。実際の製品版ではSkydio 2+がロックされる機構や、その上でugoの背中に格納される仕組みも搭載される予定だ(エレベーターに乗りやすくするため)

連携はugoに増設されたドックからSkydio 2+が離着陸、ドック格納時は充電も行われる。動作はWaypointで管理され、双方で同期した時計やAPIによる連携も可能とのこと。ネットワークもugoが搭載しているため、遠隔でもugoを拠点としてSkydio 2+を安全に管理することができる。

また、ugoはエレベーターに乗り込みマニュピレーター(腕)を使ってボタンの操作ができるため、フロア間の移動も可能。今までドローンだけでは難しかったフロアをまたいでの点検や警備も可能になるという。

Skydio 2+はugo+drone用特別カラーのホワイトVer.。ホワイトのSkydio 2+もなかなかオシャレだ。

ugoにプリントされたQRコードを基準にSkydio 2+の画像認識で自動離着陸を行うことができる。

ugoは顔の表情で情報を伝えることもできる。親しみやすいデザインがフロア内に巡回していても違和感を与えず人間と同居できる。

ブース内にはほかにもSkydio 2+用ドックなど、自動化ソリューションが展示されていた。省力化と自動化が本格的に進む2023年になりそうだ。

ugo+droneは、空港や、物流センター、発電所や工場など天井の高い屋内空間の点検などのニーズを見込み、年間20台以上の出荷を目指す。ジャパン・インフラ・ウェイマークの柴田 巧 代表取締役社長は「まずは現場に『ugo+drone』をリリースしてユーザーからフィードバックをもらえるようにしていきたい。現場からいろいろな意見が出てくると思うのでそれを開発に反映する」と意気込む。

かつて、アクションカメラの延長線だったSkydioをインフラ点検ツールとして利用されるきっかけを作ったジャパン・インフラ・ウェイマークだけに、ugoとのコラボレーションで新しい業務DX点検ソリューションとして広がるか、とても楽しみな組み合わせだ。

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