京都市・京都水族館で昨年9月30日に誕生したハンドウイルカの男の子・ツムギ。現在は母のキアと同じプールで2頭で過ごしている。生まれた当初1メートル20センチほどだった体長も約2メートルに。担当の土屋祐さんは「ジャンプしたりして元気いっぱい。お母さんと仲良く過ごしていますよ。授乳もしっかりとみられています」と順調な成長ぶりに目を細めた。
目下、離乳の練習を行っている最中。土屋さんは「魚を食べられるようにいろいろやっていますが、まだ、口の中で含んで遊んでいるみたいですね」と苦笑いだった。飼育スタッフとのコミュニケーションが好きで、プールの水面で吻先を押してもらい、水を押すように水面に上がってくる遊びが今のお気に入りのようだ。
ただ、ツムギが飼育スタッフと遊んでいると、人懐っこく少し気が強い母のキアが嫉妬することもあるようで、間に入って遊んで欲しそうにアピールすることもあるという。キアとツムギは愛の証のひとつで、お互いに胸ビレをこすり合う〝ラビング〟もみられ、親子で仲良く暮らしている。
他にも温厚で頑固なシード(オス)、メスに猛アタックをするディール(オス)、甘えん坊気質のテン(メス)の3頭が暮らす。子育て環境の整備のため、イルカパフォーマンスは休止中だが、日常生活を眺めてみるのもいいのでは。
(よろず~ニュース・中江 寿)