日本人メンタルが海外で弊害になりえる理由、浅野拓磨が説明 「海外はミスっても味方のせいにする選手ばかり」

昨年末のワールドカップでドイツを下す値千金の決勝ゴールを決めた日本代表FW浅野拓磨。『PIVOT』で様々な話題について語った。

21歳で海外に飛び出したが、そこで感じた日本とのメンタルの違いについてはこう述べている。

海外でプレーして一番難しいというか、僕自身が成長しなくちゃいけないなと感じたのはメンタルの部分。

たぶん、ドイツに限らず…僕の感覚で言ってしまえば、日本人とそれ以外っていう感覚なので。

言ってしまえば、日本人のほうが特別なメンタルを持ってると思うんですよね。

上の人を敬うとか、自然と上下関係があったり、自然と人に気を遣えるとか。

でも、それは日本人のいいところでもありますけど、時にはそれがよくない場面で現われてしまう。

勝負の世界っていうのは自分が結果を残して相手を蹴落としてでも上に行くっていう世界でもあるので。

その時に日本人がいいとされている気を遣うところであったり、相手のことを思うことであったり、リスペクトするところであったりっていうのが、ピッチのなかで活きるかっていうと僕自身はそうじゃなかったんですよね。 他の選手に聞いたらまた違う意見があるかも分からないですけど。

僕は日本でプレーしている時と海外に行った時でのメンタルの部分っていうのは、そういう部分で違いを感じた。

僕はどっちかというと、日本ではそういうメンタルを…日本人としていいとされているメンタルが多分強みだったタイプなので、チームメイトにも気を遣って、ミスしてごめんごめんと言うタイプだったので。

でも、だからこそチームメイトといいコミュニケーションをとって、信頼し合って、それが結果につながる。

でも、海外ではそれが必要ないというか。ミスっても味方のせいにする選手ばっかりですし。

ただ、それって心の底から味方のせいにしているかっていうと、そうじゃなくて。

ピッチのなかでは常に味方でもライバルであったり、競争している一人の選手なので。

そういう部分で自分が絶対にゴールを決める、自分がこの試合で活躍する、味方であろうが相手であろうが、気を遣っているヒマなんて1秒もないみたいな感覚は海外に行って感じました。

周囲を気遣う自己犠牲的な日本人メンタルが海外ではデメリットになることもあったとのこと。

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海外ではミスしても人のせいにするのが普通だが、それは自分の立場を守るためのものだとも感じているようだ。

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