スナヤツメ100年ぶりに発見 「絶滅種」長崎・西海の河川で

長崎県西海市の河川で見つかったスナヤツメ(大阪市立自然史博物館提供)

 長崎県では絶滅したと考えられていた淡水魚スナヤツメが、約100年ぶりに同県西海市の河川で見つかったと、大阪市立自然史博物館と福岡工業大のチームが27日までに発表した。

 スナヤツメはヤツメウナギ科に属し、目の後ろにえら穴が7対あるのが特徴。北方種と南方種があり、今回見つけたのは秋田県以南の本州や四国、九州に生息する南方種で、体長約15センチ。長崎県のレッドリストでは絶滅種に指定されている。

 2015年8月に西海市の河川で幼生が見つかり、昨年11月にも同じ河川で成体と幼生が確認された。南方種の分布西限となる長崎県では1914年に報告されたのが最後だった。

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