半導体研磨材大手Mipox 本店所在地を鹿沼へ 県内の上場企業22社に

本店が移されたMipoxの本社・鹿沼事業所=鹿沼市内

 東証スタンダード市場に上場する半導体などの研磨材・研磨フィルム製造大手Mipox(マイポックス、鹿沼市さつき町、渡辺淳(わたなべじゅん)社長)は27日、都内で株主総会を開き、本店所在地を山梨県北杜市(北杜事業所)から鹿沼市さつき町(鹿沼事業所)に変える定款変更が承認された。

 県内の上場企業は、足利銀行の持ち株会社で宇都宮本社を置くめぶきフィナンシャルグループや県内に本店を置く企業を含めると、計22社となる。

 マイポックスは4月1日、本社を東京都千代田区から鹿沼事業所に移転した。従業員を含めて既に集約済みという。本店も同事業所に移すことで経営効率の継続的な改善を図る。ハイテク関連業界を中心に変化の激しい経営環境の中、製造、営業、開発に関する設備や人材を集約し、迅速で柔軟な事業展開を進め、成長につなげる狙い。

 同社によると、株主総会で渡辺社長は本店移転について「ものづくり、営業、本社が一つになることで大事なコミュニケーションが深まり、いろいろと(内容の)深いものを生み出せる」と説明したという。

 同社は研磨フィルム、液体研磨剤などの製造販売や研磨装置の開発、半導体ウエハーの研磨受託などを手がけている。2023年3月期の連結売上高は100億2900万円。従業員数438人。

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