受信契約総数が11万件減少 NHK、2022年度決算

東京・渋谷のNHK放送センター

 NHKは27日、2022年度決算を発表した。事業収入は前年度比0.6%減の6965億円。その大半を占める受信料収入は受信契約総数が11万件減少したことなどで、同1.1%減の6725億円となった。

 事業支出は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年度まで抑制されていた番組・取材活動が回復したことなどにより、同1.4%増の6702億円となった。

 収入から支出を引いた事業収支差金は、前年度から137億円減の263億円だった。事業収支差金などは財政安定のための財源に繰り入れており、繰越金の残高は22年度末で2618億円となった。一部は今年10月に行われる受信料値下げの原資に充てられる。

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