【シンガポール】兵庫県、7月に起業支援拠点を開設[サービス]

兵庫県は、7月1日にシンガポールで起業支援拠点を開設する。同県が海外で同様の拠点を開設するのは初めて。海外進出を目指す県内企業のサポート体制を強化するのが狙いだ。

兵庫県の外郭団体、ひょうご産業活性化センターが運営する「起業プラザひょうご」のシンガポール拠点となる。JR東日本が現地で運営する共用オフィス「One&Co(ワンアンドコー)」に入居する。起業プラザひょうごの会員企業がシンガポールに進出する際に相談に乗るほか、現地に渡航後のアテンド、キーパーソンの紹介なども行う。

具体的には、「エバンジェリスト(伝道者)」に任命された担当者が、会員企業への最新情報提供や個別相談などに対応する。シンガポールのスタートアップが兵庫県に進出する際にも、県内企業とのマッチングや各種手続きなどをサポートする。

起業プラザひょうごは起業家同士の交流促進や専門家による助言を提供する拠点として、県内3カ所に開設している。

登録者数は計約200人。ITプラットフォームやゲノム編集技術、人工知能(AI)など幅広い分野のスタートアップが入居する。

斎藤元彦知事が今年2月にシンガポールを訪問した際、スタートアップの関係者らと意見交換したことが、今回の海外初の拠点設立につながった。

兵庫県の担当者はNNAに対し、「シンガポールは(社会課題を先端技術で解決する)ディープテック企業が多く、国も業界の成長を支援している。(2月の知事訪問時に)こうした学びを得て今回の拠点開設に至った」と説明した。

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