年度内に設計作成へ…JR浦和駅西口を「居心地よく歩きたくなる」空間に さいたま市が意見募集 30日まで

JR浦和駅西口駅前広場の整備予定地。左は建設中の複合施設の敷地=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県さいたま市は、新しく整備するJR浦和駅西口の駅前広場について、市民から意見を30日まで募集している。新しい駅前広場は建設工事の進む複合施設前に整備され、市は県都の玄関口として、活力のある魅力的な都市空間を目指している。市ホームページ(HP)で整備計画案を公表し、アンケートを実施している。

 市浦和駅周辺まちづくり事務所によると、浦和駅西口駅前広場の面積は約4300平方メートルで、浦和駅東口駅前市民広場の約1.9倍。国土交通省の提唱する車中心から歩行者中心のウオーカブルなまちづくりを進め、「居心地がよく歩きたくなる」空間の創出を目指して整備する。

 整備予定施設のイメージでは、ロータリー沿いに屋根(シェルター)、情報発信用のデジタルサイネージを設置。東側広場は「活動の空間」として、キッチンカーの出店、プロジェクションマッピング、コンサート、パブリックビューイングによるスポーツ観戦、祭り会場などを検討している。西側広場は「憩いの空間」として、ウッドデッキ、樹木の整備などを提案している。

 16、17日には浦和駅中ノ島地下通路で、パネル展示会を開催。2日間で約200人がアンケートに回答するなどした。同事務所は30日まで意見を募集しており、「デザインやにぎわいの方法の意見を期待している」と話している。意見を集約し、駅前広場の整備計画の参考にして、本年度中に設計を作成する方針。

 浦和駅周辺の再開発計画では、浦和駅西口南高砂地区に高さ約99メートルの地上27階地下2階の複合施設が今年1月に着工した。市民会館うらわ、商業エリア、住宅などが入り、2026年6月に完成する予定。市は複合施設前に整備する駅前広場も、同時期の完成を目指している。浦和駅前交番は近くに移転する方向で、県警と調整している。

 問い合わせは、同事務所(電話048.882.0242)へ。

浦和駅西口駅前広場の整備予定施設の図(埼玉県さいたま市提供)

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