キャメロン・スミスの14本 新しい「T100」の黒 カッコよすぎじゃない?

撮れたての最新セッティング(撮影/服部謙二郎)

◇LIVゴルフリーグ◇バルデラマ 事前◇レアルクラブ バルデラマ(スペイン)◇7028yd(パー71)

2週前に行われた「全米オープン」では4日間を通して安定したプレーを見せ、4位タイに入ったキャメロン・スミス(オーストラリア)。最終日は周りがスコアを落とす中で「67」を出し、強さを改めて見せつけた。今週初めてスペインで行われるLIVリーグでも優勝候補の筆頭。クラブ14本をチェックしてみよう。

ドライバーはタイトリストの「TSR3ドライバー」。昨年の「全英オープン」に勝ったときは「TSR2」を使っていたが、「去年のオフにTSR3も含めて両方打ち比べたんだ。どちらもボール初速や球の高さなどの数字は申し分なかったが、最終的に3の形を彼は気に入った」(タイトリスト用具担当)と、最終的にTSR3のロフト10度、かつD4ポジション(ライ角は標準でロフト0.75度プラス)がバッグに入った。シャフトはその全英で勝ったときと同じ、藤倉コンポジットの「ベンタスTRブルー」6Xを継続している。

2から3に移行した(撮影/服部謙二郎)

全米オープンでアイアンを新しい「Tシリーズ」に一新。ブラックシリーズは、プロの間でもお目にかかれないレアなヘッド。4番アイアンにやさしい「T200」、5~9番アイアンに「T100」を入れている。「見た目と打感を気に入ったよ。いいヘッドだったからそのまま投入を決めたんだ」と、スミスはメジャー前にアイアンを替えることにまったく迷いはなかった。

新しいアイアンに新調(撮影/服部謙二郎)

ウェッジは46度、52度、56度がタイトリストの「SM9」、60度をウェッジワークスに。「彼はロブウェッジはローバウンスのモデルを好み、Tグラインドのソールを選んだ。地面が硬いコンディションでもシャローに使いやすいからね」(同用具担当)と、ボーケイウェッジの中でも一番ローバウンスのTグラインドを選んでいる。

パターは、かれこれ2年半近く使い続けているスコッティキャメロンのブレード「009M」。「21年のソニーオープンのときに、彼のリクエストで009のヘッドにスラントネックを取り付けたんだ。オフセット具合も含めて見た目を気に入ってくれた。ブレード特有の操作性もあって、打感がいいって言ってくれているよ。彼からはもうしばらくリクエストがないね」(タイトリストパター担当)。パターの名手には、やはりブレード好きが多い。

撮影時は15本。コースによって1本抜く(撮影/服部謙二郎)

〈キャメロン・スミスのクラブセッティング〉
ドライバー:タイトリスト TSR3(ロフト10度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR BLUE(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:ピン G430 MAX(ロフト15度)、タイトリスト TS2(ロフト21度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR RED(3W 重さ70g台、硬さX)
ユーティリティ:ミズノ ミズノプロ フライハイ 2021年モデル(3番)
シャフト:KBS Tour 130 X Custom マットブラック
アイアン:タイトリスト T200 ブラック(4番)、タイトリスト T100 ブラック(5~9番)
シャフト:シャフト:KBS Tour 130 X Custom マットブラック
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9 ウェッジジェットブラック (46度、52度、56度)、タイトリスト ウェッジワークス プロトタイプ ジェットブラック(60度)
シャフト:KBS Tour 130 X Custom マットブラック
パター:タイトリスト スコッティキャメロン 009M プロトタイプ
ボール:タイトリスト PRO V1x

*練習日撮影なので15本入り。試合によってこの中から1本を抜く

スプーンにはやさしい「G430 MAX」をチョイス(撮影/服部謙二郎)
7番ウッドをチョイスしている(撮影/服部謙二郎)
ロングアイアンとして使用している(撮影/服部謙二郎)
長いアイアンをやさしい「T200」に(撮影/服部謙二郎)
Tグラインドはツアーで人気(撮影/服部謙二郎)
トップラインに入っているドットがお気に入り(撮影/服部謙二郎)
「プロV1x」のヘビーユーザー(撮影/服部謙二郎)

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