セリエB降格のサンプドリア、新監督にピルロ氏を招聘

写真:セリエBのサンプドリアで再出発を図ることになったピルロ ©Getty Images

サンプドリアは、アンドレア・ピルロ氏を新監督に招聘したことをクラブ公式サイトで発表した。契約期間は2025年6月30日までの2年間となる。また、クラブはパフォーマンス部長にニコラ・レグロッターリエ氏、スカウト部長にロレンツォ・ジアーニ氏が就任することも併せて発表している。

ピルロ氏は現役時代、ミランやユヴェントスなどでレジスタとして長年にわたって活躍し、ミラン時代のチャンピオンズリーグ優勝2回、ユヴェントス時代のセリエAでの4連覇など数々のタイトル獲得に貢献。イタリア代表でも116試合13ゴールの成績を残し、2006年のドイツ・ワールドカップ優勝メンバーとなった。

現役引退後は指導者に転身し、2020-21シーズンはユヴェントスのU-23監督就任からわずか10日後に前任者であるマウリツィオ・サッリ氏の解任を受けてトップチーム監督に就任したが、4位というユヴェントスとしては不本意な順位でフィニッシュし、セリエAでの10連覇を逃したため、わずか1シーズンで解任された。

2022-23シーズンはトルコのファティ・カラギュムリュクSKというクラブの監督を務めてチームを7位に躍進させ、この実績が評価されて再びイタリアで指導者のキャリアを積むこととなった。

サンプドリアは2022-23シーズンのセリエAで3勝10分け25敗という低調な成績に終わり、最下位でセリエBへと降格。シーズン途中から指揮を執っていたデヤン・スタンコヴィッチ監督が引責辞任し、クラブは後任を探していた。

ピルロ氏の新たな挑戦はセリエBが舞台となる。新指揮官にはクラブのセリエA昇格というミッションが与えられるのだが、同じ街のライバルチームであるジェノアが2022-23シーズンのセリエBで2位となってセリエAに昇格したこともあり、ピルロ氏は必要以上のプレッシャーを感じながら新天地でのスタートを切ることになる。

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