天元台キャンプ、手ぶらで気軽に 米沢・近くの施設に部屋用意、悪天候でも安心

高原の爽やかな雰囲気を楽しめるキャンプサイト。右奥がアルブ天元台=米沢市・天元台高原駅付近

 道具や食材の持ち込みなしでもアウトドアを楽しめる企画「手ぶらでキャンプ」が米沢市の天元台高原で催されている。キャンプサイトはロープウエーの天元台高原駅そばの標高1350メートル付近にあり、爽やかな空気感の中で吾妻連峰の豊かな自然に親しめる。

 西吾妻山、天元台、白布温泉の活性化を目指す天元台×白布リボーン協議会(会長・遠藤友紀雄西屋旅館社長)が企画。元々高原でのキャンプは可能だったが、荷物をロープウエーで運び込む労力がかかってしまうため、テントやテーブル、いすなどを貸し出し、気軽に高原キャンプ場を利用してもらおうと発案した。

 調理器具などの備品にはアウトドアブランドの製品を使用。テントの撤収も不要で、近くの宿泊施設「アルブ天元台」にも部屋が用意されるため、虫が苦手な人がいたり、急な悪天候に見舞われたりしても安心な点が売りの一つとなっている。

 ロープウエーなどを運営する「天元台」の峰松宏輔フロント営業主任(35)は「星空の下でのキャンプやおいしい食事など、大勢の人に特別な時間を味わってほしい」と話した。

 2人から利用でき、5人で夕食・朝食付きの場合、料金は計4万5千円。このほかにも、人数や食事に応じてさまざまなプランがあり、日帰りキャンプもできる。未就学児は食事などをつけなければ無料。トレッキング用品や電動アシスト付き自転車「e―BIKE」もレンタルでき、キャンプと合わせて楽しめる。問い合わせは天元台0238(55)2236。

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