食器乾燥機がパンの二次発酵に使えるというレポートが話題に「庫内温度が40〜50℃ぐらいまでしか…」

山善の食器乾燥機パンの二次発酵に使えるというレポートがSNS上で大きな注目を集めている。

「山善の模型乾燥機、庫内温度が40〜50℃ぐらいまでしか上がらないと聞いて、これはパンの二次発酵に使えるのでは?と思って入れてみたらバッチリ発酵してるw

パン作り民も買ったほうがいいよこれ!」

という藤崎景子@コナ研(@konaken)さんの投稿。

乾燥機でパンの二次発酵ができるなんて・・・(藤崎景子さん提供)

パンの二次発酵の最適温度は35~40℃程度と言われる。微妙な誤差は出るかもしれないが、たしかにこの乾燥機ならパン作りに役立てることができそうだ。

藤崎さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「模型やってた友人に誕プレとして贈ったら、サーミスタで温度管理をして苗木の育成や鶉の卵を羽化さてたよ(*'ω' *)

今まで私から贈って貰った変なもので1番実用的と言われたよ…(›´ω`‹ )」

「ドライフルーツメーカーをちょっと改造して、3Dプリンタのフィラメントの乾燥したり、ヨーグルト作ったりしてます。」

など同様に山善の食器乾燥機を別事に使用しているという声が。

また山善の公式アカウントからも

「弊社製品をご愛用頂き、ありがとうございます🙇
とっても美味しそうなパンですね。

ただ、食器乾燥機はあくまで食器を乾かす用のもので、パンの発酵を保証するものではないので、その点ご了承いただけますようお願いいたします。」

という声が寄せられた。

藤崎さんにお話を聞いた。

こんなに綺麗に焼けました!(藤崎景子さん提供)

ーー山善の乾燥機を導入された経緯をお聞かせください。

藤崎:最近夫がプラモ作りを始めたので、1ヶ月ほど前にプラモの塗装乾燥目的で買いました。

ーーそもそも食器乾燥とは違う目的だったんですね!パンの二次発酵用の使い勝手をあらためてお聞かせください。

藤崎:パンの二次発酵には40℃程度の温度が最適で、オーブンにその40℃で発酵させるモードがついていることが多いのですが、うちのオーブンには機能がなかったので、これまでは机の足元用ヒーターを使ったりしていました。

こちらは乾燥機を導入する前の失敗例(藤崎景子さん提供)

山善の食器乾燥機は本体が透明で中の様子が見えるので、生地の状態を見ながら発酵時間を調節できるのが便利だと思います。あと本体を分解して丸洗いできるので安心です。

ーー今回のご投稿の反響についてご感想をお聞かせください。

藤崎:「山善さん、変な使い方を投稿しちゃってすみませんでした」ということに尽きます。せめてこの食器乾燥機は本体を分解して洗えること、抗菌加工がされているので衛生的に使えることをあらためて宣伝したいと思います。山善さんでは発酵機能のあるオーブンレンジ「スチームオーブンレンジ(22L)」を出しておられますので、パン作りをしている方は是非ご購入ください。

◇ ◇

さまざまなことに使えることがわかってしまった山善の食器乾燥機。しかし、山善の公式アカウントがコメントしていた通り本来の用途以外での使用はあくまで保障の対象外。あくまで自己責任とわきまえていただきたい。

なお、今回の話題を提供してくれた藤崎さんは普段ゲームの二次創作を手がけているという。BOOTHではこれまで制作した同人誌やグッズが販売されているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

2012年12月発行、スマートフォン用STG「DODONPACHI MAXIMUM」の同人誌。(藤崎景子さん提供)

藤崎景子@コナ研さん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/konaken

BOOTH:https://konaken.booth.pm/

(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)

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