大型店の活気再び 野々市・御経塚に複合施設開業 イオン跡、2年ぶり

来店客でにぎわう「アークスクエア御経塚」=28日午前9時10分、野々市市御経塚2丁目

 ホームセンターや家電量販店、食品スーパーが入る複合商業施設「アークスクエア御経塚」が28日、野々市市御経塚2丁目の旧イオンショッピングセンター跡地で開業した。平日にもかかわらず、開店前には駐車場がほぼ埋まり、店舗前には長い行列ができた。来店客からは「待ちこがれた」「地域が活気づく」との声が聞かれ、2年ぶりとなる大型店の登場に歓迎ムードが広がった。

  ●開店前に駐車場埋まる

 28日は、アークランズ(新潟県三条市)の「ホームセンタームサシ」と、イオンリテール(千葉市)が運営する食品スーパー「イオンスタイル」が先行オープンした。30日はヤマダホールディングス(HD、群馬県高崎市)の「テックライフセレクト」が開業する。

 この日は午前9時の開店前に来店客が長い列をつくった。約1200台収容の駐車場はみるみるうちに満車に近い状態となった。

 ムサシは、北陸最大の広さとなる売り場に約10万点の商品をそろえ、ドッグランやイタリア料理店のほか、耕運機や工具などの体験コーナーも設けた。

  ●「楽しみだった」

 店内では、ティッシュペーパーなどの日用品や食品をまとめ買いする人の姿が目立った。会社員高作春美さん(37)=白山市=は普段からムサシをよく利用するとし、「より近くなるのでありがたい。イオンがなくなって残念だったので、オープンを楽しみにしていた」と話した。

 夜勤明けに訪れたという会社員橘裕喜さん(58)=能美市=は広い店内を見回し、「商品数が多い。また訪れてじっくり品定めしたい」と語った。

 アークスクエア御経塚の総売り場面積は約3万1100平方メートルで、国道8号沿いの立地を生かし、能登や南加賀など広域からの集客を見込む。

 オープンに先立って記念式典が行われ、アークランズの坂本晴彦社長が「地域の生活の拠点として、愛される店舗にしていきたい」とあいさつした。粟貴章野々市市長らが祝辞を述べた。

開店前に列をつくる買い物客=28日午前8時50分

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