男の子(4)が公園近くの水路に転落し死亡 両親「安全対策とっていなかった」約8600万円の賠償請求 市は請求棄却求める 広島

広島・福山市で2022年、男の子が水路に転落して死亡したのは、安全対策をとっていなかったからだとして、両親が市に損害賠償を求めている裁判が28日、始まりました。

訴えによりますと、2022年11月、福山市の緑町公園の近くで友人と遊んでいた男の子(当時4歳)が、水路に転落し、溺れて亡くなりました。

男の子の両親は、水路が不特定多数の児童や幼児が遊ぶ公園に隣接していて、過去には6歳の男の子と49歳の男性が転落して死亡する事故が起きていたにも関わらず、市が立ち入りを防止したり、水路から脱出したりするための対策を怠っていたとして、約8600万円の損害賠償を求めています。

28日の第1回口頭弁論で、福山市側は、訴えの棄却を求める答弁書を提出しました。また、今後、事故当日の状況について、両親側に説明を求めることにしました。

両親側も回答することにしていて、福山市は、その内容を見て、今後の主張を検討したいとしています。

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