原爆で死亡した留学生を原爆死没者名簿に加えるよう広島市に要請 広島大学

広島大学が、原爆で亡くなった留学生の名前を、原爆死没者名簿に書き加えるよう広島市に申請したことを明らかにしました。

広島大学では、中国とモンゴルからの留学生12人と、教育学を学んでいた東南アジアからの南方特別留学生8人が、学校や宿舎などで被爆したとみられています。

開学75年を前にあらためて調査したところ、被爆した留学生20人のうち17人の死亡が確認されたということです。

原爆死没者名簿に被爆留学生の名前を加えるよう申請するのは今回が初めてです。

広島大学 越智光夫学長

「平和の大学としてできることは、今後もやり続けていくというスタンスは変わらない。」

広島市は被爆留学生について、これまでに記帳されていないことが確認され次第、名前を書き加えるということです。

また広島大学は「異郷で留学中に被爆された留学生の方々のご冥福を心よりお祈りするとともに(広島大学は)これからも平和を希求する精神を受け継いでいく。」としています。

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