任志剛氏、中国の米ドル依存減らす

行政会議メンバーで香港金融管理局(HKMA)元総裁の任志剛(ジョセフ・ヤム)氏は6月26日、中国の金融の安定と発展について語った。27日付香港各紙によると、任氏は香港の国際金融センターを含んだ国家の「金融の安定と発展のトップレベルの設計」を提唱した。任氏はこの「金融の安定と発展のトップレベルの設計」には以下の6つの要素が含まれていると説明した。(1)中国が国際金融で発言権を持つ(2)金融戦争への準備として米ドル依存を低減し、引き続き人民元の国際化を加速させる(3)人民元の国際化戦略で香港の人民元オフショア市場がさらに積極的な役割を発揮する(4)香港の1国2制度の優位性発揮(5)粤港澳大湾区を通じて香港の金融システムを本土の「金融内循環」に参入させる(6)香港を海外の「金融外循環」の主要ルートにする――。

© HKP