国税収、初の71兆円台 22年度、3年連続最高

 2022年度の国の一般会計税収が3年連続で過去最高を更新し、初めて71兆円台に乗ることが28日、分かった。歴史的な物価高を反映して消費税収が増え、新型コロナウイルス禍からの企業業績の回復で法人税収も伸びた。22年度第2次補正予算を編成した昨年11月時点での見積もり約68兆円を大幅に上回ったことは、防衛力強化の財源を確保するための増税を「25年以降」に先送りする根拠になる可能性がある。

 毎年度の税収は、3月期決算企業が納める法人税などが固まる5月分までが対象となる。21年度は67兆378億円だった。22年度の税収は財務省が7月上旬に発表する。

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